四条の賑やかな街へ、
少しお出かけする用事があった日のこと。
「せっかくここまで来たのだから」と、
お隣の三条まで少しだけ足を伸ばして、
かねてからずっと訪れてみたかった
お寺へ向かうことにしました。
この日はとってもいいお天気。
三条大橋から空を見上げると、
青空に無数の飛行機雲の後が見えました。
床も始まっていますね、夏が始まります。

向かったお寺は、「檀王法林寺(だんのうほうりんじ)」。
日本ではじめての「黒い招き猫」の伝説があることで、
全国の猫好きさんたちの間でもとっても有名なお寺です。
実はこの日、お寺で大切な法務が行われていたようで、
お目当てだった本堂の中へ入ることはできず、
御朱印も書き置きのみの授与となっていました。
「そっか、黒猫ちゃんたちには直接会えないんだな……」
と、最初はちょっぴり残念に思ったのですが、
そんな寂しさなんて一瞬で吹き飛んでしまうほど、
ここはどこまでも優しくて、温かいお寺さんだったのです。
今回は、三条のど真ん中で出逢った、
キラキラ輝く初夏の瑞々しい風景と、
思わず目尻が下がってしまうような、
愛おしいハプニングの数々をノートに綴ってみたいと思います。

お寺の前に到着して、
まず最初にくぐろうとしたのが「三条門」でした。
すると、門のすぐ内側で、
なにやら「ちびっこ達」が元気いっぱいに
わちゃわちゃと集まっているではありませんか。
(わぁ、可愛い……!でも、門がすっかり塞がれている(笑)!)
先生らしき大人の方が
3人ほど付き添っていらっしゃいましたが、
元気いっぱいのちびっこ達は、目の前の柵が開いたら
一斉に「わらわら」と外へ飛び出していきそうな、
ものすごいエネルギーと勢いに満ちあふれていました(笑)。
さすがにここから突入して
中へ入れるような雰囲気ではなかったので、
私は微笑ましくその姿を眺めながら、
もう一つの入り口である「川端門」の方へと移動することにいたしました。
ぐるりと回り込んで、無事に(笑)川端門から境内へ。
すると、一歩足を踏み入れたすぐの場所に、
それはそれは見事な紫陽花(あじさい)が、
今を盛りにとても綺麗に咲き誇っていたのです。
お寺の厳かな雰囲気を味わうよりも先に、
私の心はすっかりその美しさに奪われてしまい、
「わぁ、写真、写真!」「こっちからも写真!」
と、お寺をお参りするのも忘れて
夢中でシャッターを切ってしまいました💦


その後そのまま境内を奥へと歩みを進めると、
なんと、敷地の中に保育園がありました。
お寺に保育園が併設されているのですね。
門の外は車や人が行き交う
都会のど真ん中のはずなのに、
「えっ、ここはどこ……?」と思ってしまうくらい、
とても静かで、緑に溢れていて、
なによりも温かいほっこりとした
居心地の良い空気が、境内のすみずみにまで流れていました。

まずは、お寺の御朱印をいただきに庫裏(くり・お寺の受付)へ。
ここで、またしても
私のお間抜けなハプニングが発生します。
「こんにちは」とご挨拶をして、
うっかりそのまま靴を脱いで
上がろうとしてしまい、
お寺の方に「あ、!」と
優しく止められてしまいました。
(は、恥ずかしい……!💧)
一人で勝手に顔を真っ赤にしながら、
御朱印をお願いします。
今回は初めての訪問ということもあり、
季節限定の特別な御朱印に惹かれつつも、
一番基本となるお寺の御朱印をいただくことに。
いただいた御朱印を大切にしまい、
ホッとしながら外の境内へ一歩出ると――。
「うわぁ~!またみんなでわちゃわちゃしてる~~~!可愛い!」
目の前の広場で、さっきのちびっこ達が、
風に乗ってきらきらと舞うシャボン玉を
一生懸命に追いかけながら、
元気いっぱいに走り回っていました。
初夏の光を浴びて、透き通ったシャボン玉と、
子どもたちの弾けるような笑顔。
そのあまりの愛らしさに、
私の目尻は自然とだらしなく下がってしまいます。
しばらくその光景をうっとりと眺めながら、
心の中で密かに(誰か一人くらい、私に気づいて
満面の笑顔を向けてくれないかしら……
なんて、欲張りな期待を抱いてしまいました。
けれど、ダメですね(笑)。
みんな目の前のシャボン玉に100%夢中で、
誰も私のことなんて見てくれません。
「そっか、誰も相手をしてくれないかぁ……」と、
ちょっとだけ寂しくなってしまい(笑)、
もと来たほうをふと振り向いた、そのとき。
来たときには目の前の紫陽花に夢中すぎて
全く気づかなかったのですが、
境内にある大きな木の周りを、
ぐるっと優しく囲むようにして、
たくさんの紫陽花が美しく咲き誇っているのが
目に飛び込んできました。
「なんでこんなに綺麗な景色に
気づかなかったんだろう!」と驚きながら、
もちろん、また「写真、写真!」
と夢中になってシャッターを押し続けました。
子どもたちの笑い声がBGMなんて、
なんて贅沢な撮影時間でしょう。

そろそろ帰ろうかなと思い、山門の手前で
「今日の写真はちゃんと綺麗に撮れているかな?」
とピンボケしていないか(笑)
液晶画面で確認していると、
園の先生が優しく歩み寄ってこられました。
「すみません、
これから園児たちがこちらへ来るので、
門を閉めさせていただきますね」
見ると、さっきまでシャボン玉を
全力で追いかけていたちびっこ達が、
先生に引率されてこちらに向かって歩いてきていました。
(なんなら、このまま列の最後尾にこっそり混ざって、
みんなと一緒にわちゃわちゃさせて
もらってもいいんだけどなぁ……)なんて、
絶対に無理な妄想を頭のなかで繰り広げながら
(お巡りさんに声をかけられちゃいますね💧)、
柵の外へと出させていただきました。
黒猫ちゃんには会えなかったけれど。
その代わりに、元気いっぱいのちびっこ達と、
きらきらのシャボン玉と、見事な紫陽花に出逢えました。
今回の主役は、もしかしたら黒猫ちゃんではなく、
あの子たちだったのかもしれませんね(笑)。
気づけば私までたっぷり笑顔をもらって、
なんだか心がふわっと軽くなっていました。

猫の足型が可愛らしい☺️
直書き500円 書置き400円
(2026年6月1日)



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